DEEP POCKET

DEEP POCKET LONG RING BELT ( HAND MADE )- 002

  • ¥ 55,000 - tax in
  • SOLD OUT

DEEP POCKET LONG RING BELT ( HAND MADE ) -002 - Japanese Genuine Shel Cordvan / Crust Finish - Silver999 / Silver999 + Solid 10K


DEEP POCKETオリジナルダブルリングロングベルト。 メガネと呼ばれるコードバンの最大サイズの革から最大の長さで1本ずつ手作業で切り出し、クラスト仕上げと呼ばれる普段は目にすることがない最低限の仕上げを施してコードバンの良さを最大限活かしたレザーベルトです。リングを国内トップクラスのクラフトマンとして名高い本池大介氏が純銀・純金で仕上げ、縫製はナオコワタナベ氏が、コードバンの美しい部分を損なうことなく全て手で仕上げています。


[ SIZE ]
FREE (バックル含まず全長128cm 幅2.5cm)


[ 生産国]
JAPAN

《 レザー/コードバン 》

採用している革は国産ナンバーワンのコードバンタンナー、新喜皮革のレザーをクラスト仕上げしています。ベルトのリングを作っている本池大介さんが新喜皮革さんと縁が深いため今回特別にレザーの手配をお願いし、メガネのコードバンを手に入れることができました。いつも手に入る革ではないため、次回入荷はいつになるかわかりません。コードバンというとオールデンのような光沢のあるイメージを持つ方が多いですが、加工前のコードバンはほとんど普通の革と見分けがつかないような質感です。 その革に強烈にバフをかける専用の機械で磨きをかけると、誰もが知る鏡面のような仕上げになります。この仕上げをすればどの革でも光るというわけではありません。コードバンの馬革は、革の厚みや毛穴の無さなど、尻を鞭で叩かれて育つ農耕馬の持って生まれた性質が特徴として現れています。また、馬革は天然の原型を保つ力があり革の中で唯一、伸びても元に戻る機能を持っているためベルトに最適なレザーの一つと言えます。

《 1枚革でできる最長のベルト 》

今回使用のジェニュイン・シェルコードバンは、馬のお尻の部分の革なので、採ったままの形だとメガネのような形をしています。基本的に流通しているコードバンというのは全て半裁、メガネを半分に切っている状態です。このベルトは、そのメガネの状態のままの特別な革からに最大限のサイズをカーブを描きながら裁断して作られます。ベルトの先端が1つ1つ自然なカーブを描いているのはそのメガネの輪郭の部分がそのまま出ている結果です。 カットは全て長さを取るために、手でカーブを描いて裁断していきます。そして、カーブがかかっていることによって、腰に巻いた時に、立体的に水平なポジションにフィットするようになっています。今では真っ直ぐなベルトが当たり前ですが、大昔のベルトはこの作り方であったため、全てカーブしていました。

《 クラスト仕上げ 》

このベルトは、素上げのコードバンを「クラスト仕上げ」しています。ヌメ革のことを英語だとサドルレザーと言いますが、基本的にはなめして、最低限のフィニッシュをしている状態のことをサドルと言います。いわゆる素の状態で、無染色・アンフィニッシュのような状態です。そして、「クラスト」というのは次の段階のことを言います。サドルレザーの状態に、さらに少しオイルを入れて、もう少しフィニッシュを進めた状態です。サドルレザーの状態だと、日焼けも色も激しく変化していきます。布で例えるならサドルレザーは生機(きばた)の生地のような状態です。それを、P下仕上げ(一回ソープで生機を洗いそれを乾かした状態のことをP下仕上げと言います)にした状態がクラスト仕上げです。 要するに必要最低限のオイルフィニッシュをかけたレザーの状態のことを「クラスト仕上げ」と言います。クラストは、素の状態から誰もが目にする加工済みの状態の中間であり、ここまで下処理をした上で、タンナーは何色にするかを調整していきます。クラスト仕上げからできるカラーは茶色から黒までのグラデーションだけで、市場にあるカラフルなレザーは一度漂白されて着色されています。こうしたことから、クラスト仕上げのコードバンというのは一般的には目にされない仕上げのレザーであり、大きな特徴の1つとなっています。ブラックタイプは黒に染めているため厳密には純粋なクラスト仕上げとは言えませんが、多少色を入れただけで質感は同じです。クラスト仕上げのこのベルトは、表面のバフをかけていないので、使っていくと艶が出てきます。

《 ステッチ/ナオコワタナベ 》

国縫製はナオコワタナベという女性のクラフトマンが、コードバンの美しい部分を損なうことなく全て手で仕上げています。リング周りの縫製は、先端のエッジの部分がラフな仕上げなのに対し、きっちりと裁断と縫製で仕上げ、3ステッチが締めた時に下に来るように。手縫いならではの表現を生かしています。

《 リング/本池大介 》

国内トップクラスのクラフトマンとして名高い本池大介が全て手作業して仕上げています。シルバー999の純銀の棒を手で曲げて円にして、ろう付けで留めています。この凹凸のある美しい表現はマチエールというハイエンドのジュエリーなどが採用する通常はプラチナなどでやる加工を施しています金属ヘラで磨くことでこの質感が出来るのですがそうすると、全て綺麗にはならずに、ヘラの当たっているところだけがキラキラと光ります。さらに、純銀は柔らかいので、金属ヘラでこすることで、締めて剛性を高めるという役割も果たしています。そして、このモデルのリングは2種類の組み合わせになっていて一つは24Kの地金のプレートをそのまま吸着させるというイタリアのフィレンツェで技術を習得した本池大介のジュエラーの技術が生きています。この加工はラミネートではなく、シルバーの上に24Kのプレートを上に乗せて加工しています。 片方はマチエール、片方は手でポリッシュして磨いています。ベルトを締める時に、リングを回転させて金が見えるように出してもいいし、出したくなければ隠すこともできます。